Advanced Optional Class "Photo Essay" - 2013 Winter term | Club KAI | KAI Japanese Language School

Advanced Optional Class "Photo Essay" - 2013 Winter term

In every class, the students see a few photos relating to the theme of the day and learn some explanatory vocabulary. And after that, they write compositions based on their inspirations by the photos. Through this experience, they gain the skill to express their feelings as well as they can feel the joy of writing.

『電光』− イルミネーション −

6M Schlup, Desiree

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昔、あるクリスマスの夜、道に人があまりいませんでした。雪が静かに冷たい道に降っていました。砂利道に沿って立ち並んでいる石の家の中に、キャンドルの光が見えます。この時代、電球はすごく高いので、貧しい家はキャンドルしか使えませんでした。だからクリスマスイヴでも、もちろんイルミネーションがありませんでした。
でも、今年、村人を楽しませたいと思った職人は目標をかかげます。「今年、イルミネーションの光でクリスマスイヴを輝かすよ!僕はその電光を作るよ!」と大声で言いました。村人はその言葉を聞くと、鼻で笑いました。しかし、村人が何を言っても、目標をかかげている職人は自信にあふれています。
今、職人は村のタワーでイルミネーションの電光をかけています。見物人はどんどんタワーの前にニコニコしながら集まっています。でも、コンセントを差し込んでも、イルミネーションがつきません。それを見ると、見物人は爆笑して、自分の家に帰ってしまいます。子供達だけは信じて待っています。近くを飛んでいる妖精はそのことを見守ります。自信にあふれている職人は何回もコンセントを差し込んでも、電球は暗いままです。子供達の顔に残念な気持ちがあらわれています。すると、妖精はだれも気がつかないように電球の中に飛び込んで、自分の光でイルミネーションを黄金色に輝かせました。子供達はそれを見ると、大きな声で笑って、急いで家へ帰りました。「ママ、パパ!早く見て!」
やがて、タワーの前に、村人のみんなは口をぽかんと開けて、まるで妖精が漂っているような光を見ました。みんなの心が温かくなって、顔に笑みがあふれました。職人はそれを見ると、嬉しくてニコニコしています。

『電光』 −夜の子−

6M Strass, Max

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毎晩、この遠くの道の奥を見れば皆を見つけられる、夜中の衣類異形たち。この夜の子は大勢集まって朝日が空を染め始めるまで道楽する。いつも大きい声で叫んであちこちさまよう。タバコと酒の臭いがただよって大笑したり、金を使ったり、歌を歌ったり、クラブで踊ったり、けんかをしたり、色々ふざけたことをしている。
皆は夜に人間の姿の顔から抜け替わて本当の姿を現わす。
道のネオンと看板の電光を喰ってエネルギーをもらう。
昔々祭りの光が目に入った。たくさん遊んで、光のエネルギーをいっぱい喰って力が強くなった。その頃、祭りは季節に1ー2回ぐらいだけだ。でも、今毎日その光が食べられると皆の力がどんどん上がってどうなるか。
数が増加してこの化け物は我々人間と一緒に住むようになった。昼に皆普通の人間みたいだが夜の遊びが始まるとよくわかる。皆は大半優しくて楽しいから悩んでない、えんりょしないで一緒に楽しんでください。でも気をつけて、毎日毎日この野生たちと遊び過ぎるとあなたも夜の子になるかもしれない。
「楽しなー」と考える人はやっぱりいるけれど、多分前の自分に帰れないことがある。人間の友達や家族のためによく考えてください。光の眩しさにのめり込まないでね。

『カフェ』 − 暑い秋の夜 −

7M Alvarsson, Johan

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もう夕暮れだ。秋の弱い日差しが店の提灯を照らしている。提灯の明かりはまだついていない。つけるにはまだ明るすぎる。この店は落ち着いている雰囲気だった。壁に色々な食べ物や飲み物のチラシが貼ってある。何十年分のタバコの煙で黄色くなっている。そのチラシの黄色っぽい紙に数十年前の客に顔が見えてきそうだ。店内にはまだ三人しかいない。一人のアル中のお爺さんのグラスを持った手が飲めないほど震えている。しかし、お茶割りのようなものをグラス半分呷ったら、手はもう平気そうだった。酒は効いている。カウンターに最も近いテーブルに外国人のカップルが笑いながら、豚のようにアジフライを食っている。気持ち悪い。店長は40代の髪の長い男性だった。愛想が良さそうだ。もういっぱい生ビールを頼んだ。枝豆も。しばらくしたら、カウンターに座っているお爺さんがしゃがれた声でおかわりを頼んだ。
「かわいそうな奴だなー」
、と思った。今にも死にそうだ。
店長は提灯をつけた。もう夜だ。暗くなっている。店の前を通り過ぎている自転車が提灯の赤っぽい明かりに照らされている。もう秋なのに異常に暑い。通った人の大半は普通のTシャツを着ている。遠くに帽子をかぶった人がいた。遠くからでも、秘密警察だと分かる。
「くそ野郎、素人クセー」
店長に会計をしめてもらい、払いにいった。金を渡しながら、強引に小さなノートをあいつの手に置き、襟首を掴む。
「三日間後18時30分に30代の女があのドアから入るぞ。その時このノートを彼女に渡せ、わかったか?」
「うん」
と店長がおびえた声で答える。
店を出ようと、ドアへ向かう。
「名前を教えてもらえませんか?」
店長は聞いた。
振り向かずに
「旺美だ」
、と答え、店を去る。

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